美食家で知られた芸術家、北大路魯山人(1883~1959年)の焼き物の器などを集めた「北大路魯山人の美 和食の天才」展が京都国立近代美術館(京都市左京区)で開催されるのを前に18日、内覧会が開かれた。

魯山人は京都市出身。若くして書や篆刻(てんこく)の才能を認められ、料理を通じて陶芸・漆器や絵画など多方面の芸術に精通し独自の世界を確立した。

「器は料理の着物」という魯山人の桃山風の器「色絵金彩椿文鉢」や、料理を盛りつける大きなまな板皿「織部長板鉢」など陶器や漆器のほか、書や資料、料亭の映像など135点が展示されている。また、東京・銀座の「九兵衛鮨」のカウンターを展示室の一角に再現し、バーチャルで魯山人の器で食事を体験できる。