個人が資産運用を証券会社などに一任する「ラップ口座」で、野村証券の平成27年3月末の契約残高が約1兆3千億円となり、16年にラップ口座サービスが始まって以来、初めて業界首位に立ったことが24日、分かった。

日本投資顧問業協会の3カ月ごとの集計によると、26年12月末時点のラップ口座全体の契約残高は3兆1280億円。約10年間首位を維持する大和証券が1兆378億円で、2位の野村は9800億円だった。

今年3月末の公式数字は未公表だが、関係者によると、野村の残高は約1兆3千億円で、大和の約1兆2千億円を上回った。