昨年実績を上回る春の賃金交渉、活発なM&A(合併・買収)、相次ぐ自己資本利益率(ROE)重視宣言――。桜の花のほころぶようなニュースが目白押しとなっている。

長らく続いたデフレから脱却する好機を生かせるか。日本経済をおカネのやり取りから俯瞰(ふかん)した「資金循環勘定」も、変化の兆しが感じとれる。企業がおカネを使い始める一方で、政府の財政赤字が減りだしたのだ。