村山富市元首相と、河野洋平元衆院議長が9日、日本記者クラブ(東京・内幸町)で実施した対談形式の記者会見は、国内外から300人以上の報道陣が詰めかける盛況ぶりだった。両氏は「中韓目線」で安倍晋三首相を批判し、中韓メディアの格好のネタとなった。

村山氏は、日本の「植民地支配と侵略」を謝罪した「村山談話」(平成7年)、河野氏は、証拠資料も信頼に足る証言もないまま慰安婦募集の強制性を認めた「河野談話」(5年)を在任中に発表した。

対談は冒頭から、談話に込めた思いなどを中心に進んだ。しかし、司会者に現在の対中・対韓関係を問われると、慰安婦問題など安倍首相の歴史認識に対する批判がヒートアップした。